ダウン・ツ・ヘヴン

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子供はみんな、空を飛ぶ夢を見るのだ。飛べるようになるまで、あるいは、飛べないと諦めるまで―戦闘機に乗ることに至上の喜びを感じる草薙だが、戦闘中に負傷し入院、空を飛べぬ鬱屈した日を過ごすことに。組織に守られる存在となりつつある自分になじめないままに。
そしてある日「少年」に出会う。

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クレィドゥ・ザ・スカイ

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ただ、もう一度だけ、空へ上がりたい。それだけを願いながら、「僕」は地を這う――スカイ・クロラシリーズ、ついに完結

シリーズ最終巻。といっても、時系列は「スカイ・クロラ」が最後なのですが。
…「僕」って誰?
この本はそれにつきる…とまでは言いませんが、まさか最後の最後でこんなに悩まされることになるとは思いませんでした。
もう一度、「スカイ・クロラ」から読み直せざるをえない。

森博嗣さんの術中にはめられた感じ。

スカイ・イクリプス

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空で、地上で、海で。「彼ら」は「スカイ・クロラ」の世界で生き続ける。憧れ、望み、求め、諦めながら―。さまざまな登場人物によって織りなされる八つの物語は、この世界に満ちた謎を解く鍵となる。永遠の子供、クサナギ・スイトを巡る大人気シリーズ、最初で最後の短編集。

初めて三人称視点が登場します。短編の時系列、主人公はバラバラで、スカイ・クロラシリーズを新たな視点で楽しむことができる。

朽ちる散る落ちる

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御存知、森博嗣のVシリーズ第九弾。
本作は前々作「六人の超音波科学者」とリンクした話。
「六人の~」の舞台となった土井超音波研究所の地下密室で新たに発見された死体を縦糸に、宇宙から帰還した有人衛星内で発見された乗組員全員の他殺死体を横糸に、おなじみの紅子、保呂草、練無、紫子、森川が活躍する。

 相変わらずユーモアたっぷりの会話と軽妙な文章。やはり「うまい!」と言わざるをえない。
また、地下密室の大トリックには度肝を抜かれるに違いないと断言できる。
今までのシリーズを読んできた人には必読の一冊。

ナ・バ・テア

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彼らが言うところの、「大人」や「子供」とは何だろうか。何年ぶりかに会った親族に言われた「大人になったね。」という言葉みたいに、それは自分を子供とみて発したものなのか、額面どおり大人に発したものなのか、考えてみると判然としない。そんなどこか飲み込み難い違和感を、同じように、本作中の「大人」と「子供」という言葉にも覚えた。

原因は、おそらく「キルドレ」という概念にあるのだと思う。しかし、何を拒めば子供のままでいられるのか、何を受け入れれば大人になれるのか、現実世界でもそんなにはっきりとしたものだろうか。

この本を読む人は、作者の仕掛けた罠によって、一度自分の内にある先入観に囚われる。もう一度これを読み返すことで、その罠から解放されるだろう。しかし、その「解放」もまた作者の仕掛けた罠なのかもしれない。